特集 産婦人科医が身につけておくべき遺伝カウンセリング
7.NIPTの日本での現状と遺伝カウンセリング
佐村 修
1
O. Samura
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科(准教授)
pp.173-179
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000760
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2013年4月からの日本でのnoninvasive prenatal testing(NIPT)の導入は大きな混乱なく行われ,産科臨床で実施するためのNIPTのデータが蓄積され,周産期遺伝カウンセリングを行う施設の整備が促進された。しかしながら,2016年より遺伝カウンセリングをまったく行わずにNIPTを行う施設が増加しており,様々な点が問題となっている。NIPTには倫理的な問題点と,結果の解釈における問題点が存在する。今まで得られた知見とこれらの問題点を考慮に入れて,今後もNIPTの遺伝カウンセリングを行う必要がある。
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