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連載 遺伝カウンセリング――その価値と今後・Vol.10
遺伝カウンセリング研究の現状
Current statue of genetic counseling research
吉田 晶子
1
Akiko YOSHIDA
1
1京都大学大学院医学研究科ゲノム医療学講座
キーワード:
遺伝カウンセリング研究
,
研究手法
,
研究環境
,
倫理
Keyword:
遺伝カウンセリング研究
,
研究手法
,
研究環境
,
倫理
pp.239-243
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28803239
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◎遺伝医療に関わる専門職おいて,遺伝カウンセリングについての研究の実施,あるいはそれらの研究に関与することが期待されている.遺伝カウンセリング研究では,社会科学の研究方法が採用されることが多いが,根源となるリサーチクエスチョンに専門職ならではの問題意識と視点が反映されることで,遺伝カウンセリングの学問的側面のみならず,実践における発展につながる.さらに,多くの研究成果が批判的に検証され,知見の蓄積がなされるなかで,次の遺伝医療に関わる専門職がよりどころにするような理論が生成されたり,実務改善に役立つ新たなアイディアの創出への寄与になる.研究時間の確保など,研究を行ううえでの課題もあるが,研究に関する知識や経験は,専門職としての深い洞察と成長に役立つものである.
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