特集 遺伝情報と遺伝カウンセリング
出生前診断の現状 出生前遺伝カウンセリング(NIPTを含めて) 小児科の立場から
松尾 真理
1
,
齋藤 加代子
1東京女子医科大学遺伝子医療センターゲノム診療科・ 臨床ゲノムセンター
キーワード:
遺伝相談
,
無侵襲的出生前検査
Keyword:
Genetic Counseling
,
Noninvasive Prenatal Testing
pp.1112-1115
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020362532
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)出生前診断には、侵襲的検査(羊水検査・絨毛検査)と、非侵襲的検査(NIPT、母体血清マーカー検査など)がある。(2)わが国の出生前診断受検数は、1998~2016年の調査によると、出生数の7.2%相当であった。(3)わが国には胎児条項が存在せず、出生前診断の実施には、倫理的課題が伴う。(4)出生前診断の実施に際しては、検査が本当に必要か否か、胎児罹患時の対応をどうするか、を含めたカップルでの話し合いのため、遺伝カウンセリングの実施が必要不可欠である。
Copyright© 2020 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.