特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅳ.生殖
4.卵管鏡下卵管形成術(FT)
末岡 浩
1
Sueoka Kou
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.1529-1536
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000652
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卵管鏡下卵管形成システムは円筒状の伸長性バルーンカテーテルとその内側に微細でフレキシブルな卵管鏡を組み込んだシステムである。内側に微細な卵管鏡を挿入し,バルーンカテーテルを卵管内に押し進めることにより卵管形成を行う。経腟的アプローチを基本とし,低侵襲であるため軽度の麻酔で治療は可能である。操作する上で理解しておくべき重要な各種ルールに従って実施することにより,重大な有害事象を引き起こすことはない。卵管内腔を卵管鏡で観察することによって,その病態を把握することができる。また,高い通過性回復成績を有し,再閉塞に対しても対応できる。
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