今月の臨床 イラスト 小手術
婦人科
16.卵管鏡下癒着剥離術
末岡 浩
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.736-739
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902153
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卵管鏡下卵管形成システム
卵管閉塞に対する治療のために新しく開発された卵管鏡下卵管形成(Fal—loposcopic tuboplasty;FT)システムは,経頸管的アプローチにより細く蛇行した卵管内を全域にわたり挿入することのできる円筒状バルーンカテーテル(LEカテーテル)と,内蔵した微細な卵管ファイバースコープからなる.卵管形成用カテーテルの基本構造は,外筒・内筒とバルーンを加圧する拡張器からなり,内筒を押し込むことでカテーテル先端よりバルーンと卵管鏡が前進する構造になっている(図1).この際,卵管鏡はバルーンに連動して前進する.このバルーンには滅菌蒸留水を充填し,カテーテルを前進させる時は6〜9気圧,卵管鏡を進める際には2気圧に調節して操作する.バルーンの全長は10cmである.
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