特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅳ.生殖
3.腹腔鏡下異所性妊娠手術
吉川 直希
1
,
杉本 公平
1
Yoshikawa Naoki
1
,
Sugimoto Kouhei
1
1獨協医科大学埼玉医療センターリプロダクションセンター
pp.1518-1527
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000651
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女性の社会進出により不妊治療の実施件数は年々増加してきており,それに伴い体外受精での妊娠率は上昇している。厚生労働省による報告では,2010年の体外受精による出生児数は約3万人で,この年の全出生児の約2.7%が体外受精によって生まれてきている。体外受精によって異所性妊娠の頻度が増加することはよく知られている。新鮮胚移植による異所性妊娠の発症率は2007年度の報告では約5%1)であったが,2015年度には約1.3%2)と減少傾向にあるとされているが,依然として注意が必要である。本項では異所性妊娠の95%を占めるとされている卵管妊娠に対する加療について,実際の診療経験と文献的考察を交えて概説する。
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