特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅳ.生殖
5.妊孕性温存を目的とした卵巣摘出術,卵巣組織移植術
川原 泰
1
,
鈴木 直
1
Kawahara Tai
1
,
Suzuki Nao
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学
pp.1538-1548
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000653
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卵巣組織凍結保存法および卵巣組織移植術は,小児,思春期・若年(adolescent and young adult;AYA)世代がん患者や早期卵巣機能不全の患者の妊孕性温存を目的として研究および開発され,その術式が次第に確立されてきた。世界初の生児獲得の報告から,現在約14年経過したこの卵巣組織移植術は,その移植部位によって同所移植および異所移植に分類することが可能である。同所移植は主に腹腔鏡手術が行われ,異所移植には同様に,腹腔鏡を用いたアプローチと体表からのアプローチが存在する。本稿では各術式の適応と実際の手順について概説する。
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