特集 専攻医のうちにマスターしたい産婦人科の外来・短期滞在手術
婦人科
7.卵管鏡下卵管形成術
末岡 浩
1
K. Sueoka
1
1慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター
pp.421-425
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002117
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卵管鏡下卵管形成術(falloposcopic tuboplasty;FT)は,卵管内腔の病態把握とともに卵管通過障害に対する効果的な治療法である。原理は,円筒状のLEカテーテルの内側に微細な卵管鏡を挿入し,加圧式のフレキシブルなバルーンカテーテルを卵管内に押し進めることにより卵管形成を行う。カテーテルの伸長後に子宮側へカテーテルを引き戻す際に卵管内腔を持続的に観察する。低侵襲で外来手術が可能であることから有用性が高い治療法である。その一方で,技術の習熟が治療成績の向上につながるとともに,機器の損傷を含めトラブルシューティングにも大きく影響することから,構造と操作法の理解を十分に深めることが重要である。
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