特集 生殖医療のファーストライン・セカンドライン―診療ストラテジーと方針変更のタイミング―
生殖手術
8.子宮内膜症
谷口 文紀
1
,
原田 省
1
F. Taniguchi
1
,
T. Harada
1
1鳥取大学医学部産科婦人科
pp.869-873
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000522
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子宮内膜症合併不妊患者に対して最適な治療方針を示すことは単純ではない。卵巣チョコレート囊胞を有する場合は,疼痛が強いときや自然妊娠を強く望む場合には,手術療法の適用を考慮する。囊胞合併,あるいは囊胞摘出術により卵巣予備能は低下するが,片側の場合は体外受精の妊娠率にはさほど悪影響を与えない。個々の患者でARTの必要性を的確に判断して,移行時期を逸することのないように留意する。
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