臨床経験
腹部手術後の付属器周囲癒着の検討
滝本 可奈子
1
,
和田 真一郎
1
,
松本 沙知子
1
,
西村 真唯
1
,
大原 康弘
1
,
今井 一章
1
,
中島 亜矢子
1
,
福士 義将
1
,
藤野 敬史
1
K. Takimoto
1
,
S. Wada
1
,
S. Matsumoto
1
,
M. Nishimura
1
,
Y. Ohara
1
,
K. Imai
1
,
A. Nakajima
1
,
Y. Fukushi
1
,
T. Fujino
1
1手稲渓仁会病院産婦人科
pp.795-798
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000500
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婦人科手術後の付属器周囲癒着は少なくなく,妊孕性低下の原因となるが,術式により,その率は異なると思われる。今回われわれは,婦人科手術1回既往の症例343例を対象に,術後の付属器周囲癒着の頻度について検討した。子宮筋腫核出術既往症例では開腹術で43%と,腹腔鏡の13%に比べ有意に付属器癒着の頻度が高かった。卵巣腫瘍摘出術既往では開腹44%,腹腔鏡53%と差は認められなかった。帝王切開既往では,7%と低率であった。本研究のデータは,婦人科手術既往のある不妊患者の治療方針決定に役立つものと思われる。
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