特集 エキスパートの内視鏡手術―コツとピットフォールⅡ
7.子宮形態異常:鏡視下手術
福原 理恵
1
,
當麻 絢子
1
,
船水 文乃
1
,
横田 恵
1
,
横山 良仁
1
R. Fukuhara
1
,
A. Taima
1
,
A. Funamizu
1
,
M. Yokota
1
,
Y. Yokoyama
1
1弘前大学医学部産科婦人科
pp.399-403
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000399
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先天性の子宮形態異常では,まずは系統だった診断をして個々の症例の子宮形態の状態を把握することが,手術の要否や適切な手術方法を検討するために重要である。不妊や不育という点のみ重視されがちであるが,月経血の流出障害をきたす異常の場合には,診断が遅れることで子宮内膜症の増悪や将来の妊孕性にも影響するため,若年であっても手術適応となることがある。中隔子宮に対する手術療法は,子宮鏡下子宮中隔切除術が現在行われている。ただ,その手術適応を決める際には,子宮中隔の定義がまだ統一されていないこと,また手術効果についてもまだ明らかでないことも多いため,個々の症例に応じた慎重な姿勢が求められる。
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