特集 エキスパートの内視鏡手術―コツとピットフォールⅡ
8.早発卵巣不全:卵胞活性化療法
-―腹腔鏡下卵巣組織移植術―
河村 和弘
1
,
河村 七美
1
K. Kawamura
1
,
N. Kawamura
1
1国際医療福祉大学医学部産婦人科
pp.405-409
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000400
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早発卵巣不全(POI)は,40歳以下で閉経に至り,不妊や更年期症状を呈する疾患である。現在最も確実な不妊治療法は若年女性の提供卵子を用いた体外受精胚移植であり,自己の卵子での妊娠は困難である。われわれは,早発卵巣不全患者の残存卵胞を特殊な卵巣組織体外培養と腹腔鏡下卵巣組織移植術を組み合わせる卵胞活性化療法(IVA)を開発し,POI患者の自己卵子による妊娠分娩に成功してきた。本稿では,IVAにおける腹腔鏡手術を中心に本治療法について紹介する。
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