今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー
母体・子宮側因子による流産・不育症
子宮形態異常
杉浦 真弓
1,2
1名古屋市立大学大学院医学研究科産科婦人科学
2名古屋市立大学大学院医学研究科不育症研究センター
pp.846-852
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209153
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●子宮奇形をもつ不育症患者に対する手術の優位性は明らかになっていない.
●双角子宮,中隔子宮,単角子宮,重複子宮といった子宮大奇形は不育症の原因であるが,不妊症との関係ははっきりしていない.
●子宮奇形合併妊娠は周産期異常(反復流産,子宮内胎児死亡,早産,胎位異常,帝王切開,子宮内胎児発育遅延,前置胎盤,常位胎盤早期剝離)の増加と関連があるためハイリスク妊娠として扱い,周産期センターなどでの管理が望ましい.
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