症例
待機療法で完治した帝王切開瘢痕部妊娠・稽留流産の1例
長谷部 里衣
1
,
利光 正岳
1,2
,
吉新 明日香
1
,
濱井 葉子
1
,
今西 由紀夫
1
R. Hasebe
1
,
M. Toshimitsu
1,2
,
A. Yoshiara
1
,
Y. Hamai
1
,
Y. Imanishi
1
1東京警察病院産婦人科
2宮城県立こども病院産科
pp.349-353
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000380
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帝王切開瘢痕部妊娠は異所性妊娠のなかでも比較的稀であるが,胎児心拍の有無にかかわらず多量出血などの重篤な母体合併症をきたし,集学的な治療が必要になる可能性がある重大な疾患である。これまで様々な管理,治療法が検討されているが,依然として確立された指針はない。今回われわれは,帝王切開瘢痕部妊娠・稽留流産に対して待機療法を行い,重大な合併症をきたさず完結した症例を経験したので報告する。
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