連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・45
帝王切開瘢痕部妊娠の診断が困難であった稽留流産の1症例
中野 祐滋
1
,
松島 幸生
1
,
濱田 史昌
1
1高知県立幡多けんみん病院産婦人科
pp.986-988
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102144
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症 例
患者 35歳,2経妊・2経産
既往歴 31,32歳時に帝王切開
現病歴
7月15~21日を最終月経として自然妊娠が成立し,10月2日より不正出血が持続するために,10月17日当科初診となる.
内診所見
子宮は鵞卵大でやや軟,付属器は触知せず,分泌物は淡血性,少量であった.
超音波検査
子宮内に6.5 cmのやや変形した胎嚢を認めた(図1).CRLは1.4 cmであったが,胎児心拍は認めなかった.
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