原著
原発性卵巣大細胞神経内分泌癌:症例報告と全55例の文献的考察
松橋 智彦
1
,
浜野 愛理
1
,
庄田 有里
1
,
杉田 洋佑
1
,
松井 遼子
1
,
中西 一歩
1
,
西方 紀子
1
,
山田 隆
1
,
鴨井 青龍
1
,
竹下 俊行
2
T. Matsuhashi
1
,
E. Hamano
1
,
Y. Shoda
1
,
Y. Sugita
1
,
R. Matsui
1
,
K. Nakanishi
1
,
N. Nishikata
1
,
T. Yamada
1
,
S. Kamoi
1
,
T. Takeshita
2
1日本医科大学千葉北総病院女性診療科・産科
2日本医科大学付属病院女性診療科・産科
pp.87-92
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000317
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大細胞神経内分泌癌(LCNEC)はカルチノイドや小細胞癌とともに神経内分泌腫瘍(NET)に分類され,悪性度が高く予後不良である。卵巣に原発することは稀であり,現在までに報告されている原発性卵巣LCNECは55例のみである。病理組織所見では円型で大型の腫瘍細胞が索状配列を呈し,充実性増殖や壊死を伴うことを特徴とする。免疫組織化学的に神経内分泌マーカーが陽性となる。治療には外科的切除,プラチナ製剤を軸とした化学療法が主体となるが,最適な治療法についてのコンセンサスはいまだ得られていない。
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