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婦人科領域 GQ-20 子宮内膜症性囊胞の薬物療法,DNG を使うコツは?
阪埜 浩司
1
,
青木 大輔
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.1461-1468
発行日 2017年10月31日
Published Date 2017/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000185
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卵巣子宮内膜症性囊胞は卵巣癌に悪性転化することがあるため,癌との鑑別は極めて重要である。癌の疑いがあれば積極的に摘出術を考慮する。癌の疑いがなければ,妊娠希望の有無,年齢,囊胞径の大きさから手術を判断する。手術を選択せず,妊娠希望がなければ薬物療法の対象となり,長期投与可能な内分泌療法が中心になる。本稿では卵巣子宮内膜症性囊胞を長期管理する上で有用な各薬剤の特徴と使用法の工夫についてジエノゲストを中心に,臨床経験に基づく個人的見解を述べたい。
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