今月の臨床 産婦人科良性疾患に対する内視鏡手術の現在―新しいエビデンスとトレンド
不妊
妊孕性を考えた子宮内膜症手術―内膜症性囊胞への対処法と囊胞摘出術のポイント
平石 光
1
,
岩瀬 明
1
1群馬大学大学院医学系研究科産科婦人科学
pp.979-984
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211071
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●内膜症性囊胞の摘出に伴う卵巣出血に対しては,電気メスによる熱性の焼灼止血よりも非熱性の止血を優先することにより卵巣予備能の温存を図る.
●具体的にいつ頃の妊娠を希望しているのかを確認し,血清AMH値も参考として妊孕性を考えた手術内容の検討を行い,術後の妊娠計画・不妊治療についての相談を行う.
●拡大術野を保ち,術者と助手で協調して繊細な剝離を心がけることにより,手術操作に起因する出血のリスクを回避し,正常卵巣を温存し卵管の機能を損なわないよう注意する.
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