特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説 & プログレス2025
消化器
35 Wilson病
-Wilson病診療ガイドライン2015
児玉 浩子
1
1帝京平成大学健康科学研究科
pp.1464-1470
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003687
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本疾患は常染色体13q14.3に存在する銅輸送蛋白(copper-transporting ATPase)の遺伝子異常である.本疾患の責任遺伝子はATP7B,責任蛋白はATP7Bと略されている.ゲノムDNAは80kb以上で,21のエクソンからなり,1,411アミノ酸蛋白をコードしている.正常では,ATP7Bは肝細胞内のゴルジ体膜に存在し,銅のサイトソルからゴルジ体内に輸送するのをつかさどっている.ゴルジ体に輸送された銅は,ゴルジ体内でアポセルロプラスミンと結合して,銅が結合したホロセルロプラスミンになり,肝細胞から血液中に分泌される.血液中の銅の約90%はセルロプラスミン銅である.さらに,ATP7Bは胆汁への銅の分泌にも関与している.

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