特集 正しく指示する 子どもの栄養・病気のときの食事指導Ⅰ
5.神経筋疾患
-――摂食嚥下と栄養
中村 由紀子
1
1島田療育センター小児科
pp.1117-1122
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003209
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神経筋疾患における栄養や食事指導で重要なことは筋力低下による摂食嚥下機能障害である.疾患やその症例の筋力低下の程度により,出生時から経管栄養を要する場合,ある程度摂食できるが本人の摂食嚥下機能に合わせ食事形態の調整が必要な場合,一度は獲得した摂食嚥下機能が疾患の進行により失われていく場合など,同じ疾患でも病勢により状態が異なる.本人に適した食事姿勢や食形態を,ときには画像検査を合わせて経時的に評価していく必要がある.総論では神経筋疾患の一般的な摂食嚥下機能に関する注意点を,各論ではデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD),筋強直性ジストロフィー1型(DM1),脊髄性筋萎縮症(SMA),重症筋無力症(MG)について概説する.
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