特集 正しく指示する 子どもの栄養・病気のときの食事指導Ⅰ
4.口内炎
藤井 可絵
1
1賛育会病院耳鼻咽喉科
pp.1112-1116
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003208
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口内炎は小児でも頻繁にみられる病態で,原因疾患は,局所的要因から全身性疾患によるものまでさまざまだが,いずれも持続的な疼痛および飲食時の疼痛を自覚することがほとんどである.口内炎が長期化して疼痛で飲食が困難となったり,随伴症状により,脱水状態になったり,必要な栄養摂取ができず,全身状態が不良となったり,栄養不足による症状や,口内炎の回復が遅延したりする.小児の口内炎時には必要な水分補給や栄養の摂取ができるように食事形態や摂取方法に工夫をする,口腔の衛生を保つ,睡眠を確保するなど,療養管理に十分な注意を行うことが,口内炎の早期治癒,全身状態の回復のために重要である.
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