綜説
ADA欠損症患者に対するエラペグアデマーゼ製剤
谷内 昇一郎
1
1愛仁会高槻病院小児科
pp.688-691
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003083
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アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症はADAの遺伝子欠損によって起こる原発性免疫不全症で,重症な免疫不全を示す.造血幹細胞移植が根本治療として第一選択となっている.また,米国では造血幹細胞移植のほかに,最近では遺伝子組換えで作製したアデノシンデアミナーゼをポリエチレングリコール(PEG)で化学修飾したPEG-rADAであるエラペグアデマーゼ製剤(レブコビ®)が承認され,ADA酵素補充療法として使われるようになってきた.わが国では本製剤が未承認であったことから,その後,「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議」(2014年1月)において医療上の必要性が高い薬剤として判断され,レブコビ®の承認に至った.
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