今月の主題 凝固制御
血液凝固系検査の新展開
ADAMTS13
小亀 浩市
1
Koichi KOKAME
1
1国立循環器病センター研究所脈管生理部
キーワード:
ADAMTS13
,
VWF
,
血栓性血小板減少性紫斑病
Keyword:
ADAMTS13
,
VWF
,
血栓性血小板減少性紫斑病
pp.1566-1570
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101837
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ADAMTS13はvon Willebrand因子を切断することで止血機能を調節する抗血栓性因子である.ADAMTS13活性の欠損は血小板の過剰凝集を引き起こし,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の発症要因となる.近年,ADAMTS13活性測定法の簡便化が進み,自己抗体の検出や抗原量の測定とともに,容易に検査できるようになった.TTPの確定診断や鑑別診断,除外診断などに役立つことが期待されている.
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