特集 炎症性腸疾患と類縁疾患
4.超早期発症IBDとmonogenic IBD
友政 弾
1
,
金兼 弘和
1
1東京医科歯科大学小児科
pp.652-657
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003077
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炎症性腸疾患(IBD)のなかで,6歳未満で発症する超早期発症(VEO)IBDが1%程度存在する.一方で,先天性免疫異常症などの単一遺伝子異常を基礎疾患とするmonogenic IBDでは,半数が2歳未満で発症するとされる.VEO-IBD,家族歴を有する症例,免疫抑制療法に抵抗性の症例などでは積極的にmonogenic IBDの可能性を考える.Monogenic IBDは造血細胞移植で完治するものもあり,合併症で移植時期を逸することがないよう,早期に疑い,免疫機能解析,遺伝子解析で診断することが重要である.
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