今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス
治療の前に知っておきたいIBDの基礎知識
IBDの病因と発症のメカニズム
馬場 忠雄
1
,
安藤 朗
1
1滋賀医科大学第2内科
pp.1445-1449
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905208
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ポイント
●潰瘍性大腸炎およびクローン病に代表される炎症性腸疾患の病因は,いまだ特定されていない.
●潰瘍性大腸炎患者の血中には,種々の自己抗体の存在が証明され,その病因に自己免疫的異常が関与している.
●クローン病は,組織学的に非乾酪性肉芽腫の形成を特徴とし,その病因の一つに単球/マクロファージの機能異常が関与している.
●腸管粘膜局所における透過性の亢進と免疫調節機構の破綻が,両疾患の病態に関与している.
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