特集 NP教育の成果を探る─自律したHealth Care Providerをめざして
大学院修士課程における診療看護師(NP)養成教育と法制化
藤内 美保
1
,
山西 文子
2,3
1大分県立看護科学大学
2東京医療保健大学
3東京医療保健大学東が丘・立川看護学部
キーワード:
大学院修士課程NP養成教育
,
診療看護師
,
NP
,
教育の質担保
,
特定行為
,
法制化
Keyword:
大学院修士課程NP養成教育
,
診療看護師
,
NP
,
教育の質担保
,
特定行為
,
法制化
pp.410-419
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201150
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日本におけるNP養成教育の開始
わが国の診療看護師(Nurse Practitioner;以下,NP)養成教育は,「特定行為に係る看護師の研修制度」の法改正に向けての活動に先立って,2008年に大分県立看護科学大学大学院修士課程において開始された。当時の草間朋子学長(現東京医療保健大学副学長)が,世界の先進国における看護の状況を鑑み,わが国におけるNP養成教育の必要性,および大学院修士課程の教育資源の社会への還元の必要性を強く感じたことから始まった。専門看護師や認定看護師はすでに活動していたが,業務の裁量範囲の拡大には至っていなかった。
プライマリケア領域における日本版NPを養成し,医師と連携・協働して過疎地域などの在宅療養者への医療サービスを効果的かつタイムリーに提供したいという思いがあり,そのためには,大学院修士課程を活用して医療行為に踏み込んだ医学的教育が必要と考え,現在の大学院教育に至っている。
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