特集 ウイルス感染とその合併症――「風邪は万病のもと」を考える
6.1型糖尿病
田嶋 華子
1
1日本医科大学武蔵小杉病院小児科
キーワード:
ウイルス感染
,
1型糖尿病
,
劇症1型糖尿病
,
SARS-CoV-2
,
膵β細胞
Keyword:
ウイルス感染
,
1型糖尿病
,
劇症1型糖尿病
,
SARS-CoV-2
,
膵β細胞
pp.1467-1474
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001969
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1型糖尿病は膵β細胞に対する自己免疫疾患であり,インスリン欠乏をきたすことにより糖尿病を発症する.遺伝因子を背景として,そこに環境因子や免疫反応がトリガーとなり発症すると考えられている.ウイルス感染は環境因子のなかで最も研究されているものの1つであり,その病態に関しこれまでに数多くの知見が集まっているが,いまだ詳細は不明な部分も多い.2020年以降,SARS-CoV-2感染に関連した糖尿病の症例報告が散見されるようになってきた.病態の解明により,発症予防や進行抑制などの治療法開発につながることが期待される.
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