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第9章 糖尿病・代謝・内分泌
[1型糖尿病]1型糖尿病における自己免疫は制御できるのか?
中條 大輔
1
1富山大学附属病院 臨床研究開発推進センター
キーワード:
1型糖尿病
,
免疫修飾療法
,
細胞性免疫
Keyword:
1型糖尿病
,
免疫修飾療法
,
細胞性免疫
pp.740-744
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_740
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Summary
・1型糖尿病における自己インスリン分泌の枯渇は患者QOLの障害をきたすため,インスリン分泌を保持するための免疫学的介入法の開発が強く望まれている.
・筆者らは,発症早期1型糖尿病を対象に自己インスリン分泌保持を目的とした免疫修飾療法の臨床試験を実施するとともに,膵島抗原特異的免疫療法開発のための基盤研究として,日本人1型糖尿病患者における膵島抗原特異的細胞性免疫反応の同定を試みている.
・欧米では,1型糖尿病発症前の段階から予防学的介入が実施されており,わが国でも発症前コホートの構築が望まれる.
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