診療
日常診療における魚・甲殻類・魚卵・果物アレルギーの診断
中島 陽一
1
1藤田医科大学医学部小児科学
キーワード:
即時型アレルギー
,
食物経口負荷試験
,
特異的IgE抗体価
,
ヒスタミン中毒
,
花粉-食物アレルギー症候群
Keyword:
即時型アレルギー
,
食物経口負荷試験
,
特異的IgE抗体価
,
ヒスタミン中毒
,
花粉-食物アレルギー症候群
pp.315-320
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001226
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食物アレルギーの管理を行ううえで診断を適切に行うことが第一段階である.魚の摂取によってアレルギー症状をきたした場合には ① 魚アレルギー,② アニサキスアレルギー,③ ヒスタミン中毒の3点の鑑別を行う必要がある.甲殻類アレルギーの診断には特異的IgE抗体価や皮膚試験では不十分であるため経口負荷試験が必要である.魚卵のアレルギー診断は特異的IgE抗体価が目安になる.果物アレルギーにおいて,口腔症状が主体の場合には花粉-食物アレルギー症候群を考える.アナフィラキシーなどの全身症状の場合にはLTPやGRPといったコンポーネントが原因の場合がある.
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