特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
食物アレルゲン別の診療のコツ 魚類、魚卵
小山 隆之
1
,
小林 茂俊
1帝京大学医学部附属病院 小児科
キーワード:
Allergens
,
Collagen
,
Phosphopyruvate Hydratase
,
Fructose-Bisphosphate Aldolase
,
Parvalbumins
,
交差反応
,
過敏症-食品性
,
免疫学的脱感作
,
卵(食物)
,
有病率
,
魚介
,
栄養指導
,
経口免疫寛容
Keyword:
Food Hypersensitivity
,
Fructose-Bisphosphate Aldolase
,
Desensitization, Immunologic
,
Collagen
,
Cross Reactions
,
Prevalence
,
Seafood
,
Phosphopyruvate Hydratase
,
Parvalbumins
,
Eggs
,
Allergens
pp.983-987
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247857
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<Key Points>(1)小児の魚類アレルギーのアレルゲンはPAが多い。(2)魚種、調理法も含めたていねいな現病歴の聴取が大切である。(3)PAがアレルゲンである場合は、その交差反応性のため、多種類の魚に反応する。(4)コラーゲンも多種魚類の共通抗原であるが、小児では頻度は低い。(5)頻度は低いが魚種特異的な抗原も原因となりうる。(6)食事指導はPAをはじめとしたアレルゲンの性質を念頭において行う。<Key Points>(1)魚卵アレルギーは、とくに低年齢児で増加している。(2)詳細な問診が大切である。(3)魚卵アレルギーがあっても、すべての魚卵を除去する必要はない。(4)鶏卵や魚肉を含めた過剰な除去をしない。
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