特集 外科外来マニュアル
私の治療
各論—頭頸部
魚骨
鳥山 稔
1
1国立病院医療センター耳鼻咽喉科
pp.640-641
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207964
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□概説
魚肉を食べる際に,主として魚の肋骨,横突起骨,いわゆる小骨が,咽頭に異物としてひつかかることが多い.咽頭の異物感,嚥下痛を主訴として来院する.食道に異物としてのこることもある.鯛の骨は食道から体内に入り,心臓にひつかかり死亡の原因となることもある.近年は魚骨ばかりでなく,鶏の骨も異物としておきることもある.大きな骨は梨状窩,舌根部,喉頭蓋谷にひつかかることが多く,小骨は,扁桃,扁桃腺上窩,舌根,咽頭側索につくことが多い.
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