診療
急性巣状細菌性腎炎(AFBN)の早期画像診断について
中村 舞
1
,
田中 征治
1
1久留米大学医学部小児科学講座
キーワード:
急性巣状細菌性腎炎
,
造影CT
,
過剰診断
,
治療期間
Keyword:
急性巣状細菌性腎炎
,
造影CT
,
過剰診断
,
治療期間
pp.187-191
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001195
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急性巣状細菌性腎炎(AFBN)は,急性腎盂腎炎と腎膿瘍との中間に位置する疾患概念で,確定診断には造影CTが必要とされる.AFBNは早期診断できれば早期治療につながり瘢痕率を低下させることができる一方で,過剰診断して治療期間が長期に及ぶことが考えられる.われわれはUTI早期における腎臓の造影CT画像を正常群,楔状群,巣状群に分類して各群の治療経過を比較した.AFBNの早期診断に関する検討では,AFBN診断を目的とするUTI早期の造影CTは過剰診断となる可能性があり,治療経過や超音波検査所見も含め,撮影時期を考慮し診断する必要がある.
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