症例
急性巣状細菌性腎炎と鑑別を要したメサラジンによる薬剤性間質性腎炎を発症したCrohn病の男児
朴 硃亨
1
,
西原 明子
1
,
那須野 聖人
1
,
白井 陽子
1,2
,
清水 教一
1
,
中村 浩章
1
PARK Joohyung
1
,
NISHIHARA Akiko
1
,
NASUNO Kiyoto
1
,
SHIRAI Yoko
1,2
,
SHIMIZU Norikazu
1
,
NAKAMURA Hiroaki
1
1東邦大学医療センター大橋病院小児科
2東京女子医科大学腎臓小児科
pp.1977-1981
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001441
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はじめに
5-aminosalicylic acidは,軽度から中等度の炎症性腸疾患患者に対して広く使用されている薬剤である。なかでもメサラジンは比較的副作用が少ない薬剤として使用されているが,頻度不明の重大な副作用として間質性肺炎,心筋炎,間質性腎炎,膵炎などの報告がある1)。とくに間質性腎炎は,時に無症状で経過することや他疾患との鑑別に苦慮し,診断までに時間を要する場合がある。
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