Japanese
English
症例
急性巣状細菌性腎炎を呈した若年成人女性の2例
Two adult female cases of acute focal bacterial nephritis
栗原 功
1,2
,
西岡 宏泰
1
,
石川 綾子
1
,
小原 克也
1
,
山岸 俊夫
1
KURIHARA Isao
1,2
,
NISHIOKA Hiroyasu
1
,
ISHIKAWA Ayako
1
,
OBARA Katsuya
1
,
YAMAGISHI Toshio
1
1東北公済病院内科
2川平内科
キーワード:
急性巣状細菌性腎炎
,
成人
,
造影CT
Keyword:
急性巣状細菌性腎炎
,
成人
,
造影CT
pp.650-653
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001515
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はじめに
急性巣状細菌性腎炎(acute focal bacterial nephritis:AFBN)は腎盂腎炎の炎症が腎実質に波及し,その病変が画像診断にて明らかになったものであり,腎盂腎炎と腎膿瘍の中間的な疾患概念である1)。その定義は,「腎臓の急性局所性感染による膿瘍形成を伴わない腫瘤性病変」であり,腎感染症のなかで「膿瘍を伴わず,局所的あるいは全体的な腎実質の高度異常を呈して臨床経過が長引き,障害された実質の萎縮を呈した急性腎感染症の患者」を,「合併症をもたずに抗菌薬治療に速やかに反応する急性腎盂腎炎の患者」と,「腎膿瘍または腎外膿瘍を呈する患者」から区別してつけられた病名といえる2)。
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