特集 小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
3.小児における閉塞性睡眠時無呼吸症候群の扁桃手術
山口 宗太
1,2
,
守本 倫子
2
1東邦大学医療センター大橋病院耳鼻咽喉科
2国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科
キーワード:
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
,
アデノイド切除・口蓋扁桃摘出術
,
ハイリスク児
,
頭蓋顔面低形成
,
咽頭狭窄
Keyword:
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
,
アデノイド切除・口蓋扁桃摘出術
,
ハイリスク児
,
頭蓋顔面低形成
,
咽頭狭窄
pp.1345-1350
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001037
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小児OSASはアデノイド肥大と口蓋扁桃肥大による上気道狭窄が原因になることが多く,アデノイド切除・口蓋扁桃摘出術により改善されることが多い.術後OSASの残存率,上顎と下顎の劣成長,身体発育の面から考えると6歳以下での手術が望ましく,低年齢であっても手術は先延ばしにしないことが重要である.アデノイド切除・口蓋扁桃摘出術は耳鼻咽喉科医にとって基本的な手術手技であるが,術後の出血や気道管理に注意する必要がある.とくに2歳未満の低年齢児,頭蓋顔面低形成など先天性疾患のある児,最重症の睡眠時無呼吸例は術後PICUでの管理が必要となる.
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