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特集 こどもの上手な診かた
《主要症候・疾患の診かた》
扁桃と睡眠時無呼吸症候群
Adenotonsiller hypertrophy and obstructive sleep apnea
安達 美佳
1
,
鈴木 雅明
2
Mika Adachi
1
,
Masaaki Suzuki
2
1東北大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
2帝京大学ちば総合医療センター耳鼻咽喉科
pp.134-139
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201171
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POINT
●小児の閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)は,睡眠・呼吸の障害が健康な成長発達を妨げる疾患である。
●扁桃肥大・アデノイドはOSAの主な原因であるが,重症度を示すものではない。
●OSAの重症度診断の基準は確定されたものはなく,全身の状態,OSA-18問診票や動画撮影,多点感圧センサーなど多角的な評価が重要である。現状では携帯型モニターの信頼性は低いので,注意が必要である。
●扁桃肥大・アデノイドを認める症例では,扁桃摘出・アデノイド切除が第一選択となる。保存的に経過をみる場合でも,半年程度で重症度の再評価が必要である。
●扁桃肥大・アデノイドを認めない重症例,合併症をもつ症例,36か月未満の乳幼児例は専門機関への紹介が望ましい。
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