特集 小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
5.肥満と閉塞性睡眠時無呼吸症候群を合併する児への対応
岡田 知雄
1
1神奈川工科大学応用バイオ科学部栄養生命科学科
キーワード:
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
,
無呼吸-低呼吸指数
,
小児肥満・肥満症
,
非アルコール性脂肪性肝疾患
,
体重減少/肥満改善
Keyword:
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
,
無呼吸-低呼吸指数
,
小児肥満・肥満症
,
非アルコール性脂肪性肝疾患
,
体重減少/肥満改善
pp.1359-1365
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001040
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小児のOSAS診断には,International Classification of Sleep Disorders, 3rd ed(ICSD-3)が参考になり,polysomnography(PSG)が基本になっているが,小児用の装置も改良されてきている.小児肥満に伴うOSASの病態には,低酸素血症と酸化ストレスによる健康障害が重要である.これには,扁桃肥大とアデノイド増殖症による上気道呼吸障害の関与が大きいので,耳鼻科的な対応が必要となり,CPAP療法を併用する.さらに,肥満それ自体によるメカニズムと相乗されてメタボリックシンドロームやNAFLDが惹起されるので,行動変容による体重減少を併用しなければならない.小児のCPAPによるOSAS改善効果が報告されているが,実際の長期使用やコンプライアンスの点で,さらなる改良が望まれる.
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