特集 クリニックで診る小児膠原病・炎症性疾患
8.成人に達した小児期発症リウマチ性疾患症例に対するクリニックでの対応
宮前 多佳子
1
1東京女子医科大学病院膠原病リウマチ痛風センター小児リウマチ科
キーワード:
移行期
,
小児
,
自己免疫疾患
,
リウマチ性疾患
,
自己炎症疾患
Keyword:
移行期
,
小児
,
自己免疫疾患
,
リウマチ性疾患
,
自己炎症疾患
pp.275-282
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000796
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移行期支援の概念が浸透しつつある現在,小児リウマチ性疾患においてもその動きは活発化し,日本小児リウマチ学会と日本リウマチ学会との移行支援を目指した組織的な結びつきや診療ガイドの作成などが進められている.しかし,小児リウマチ医・成人リウマチ医の携わる医療の相違や計画的な患者の自立に向けた教育が十分に普及していないことなどから,多くの成人に達した症例が小児リウマチ医に受診を継続していると推察される.移行の決定にかかわらず,自己決定権の尊重と人格の成熟に基づいた対応は日常診療における患者とのコミュニケーションにおいて重要である.
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