特集 自己免疫性肝疾患とICI(免疫チェックポイント阻害薬)による肝障害
1.自己免疫性肝疾患(8)小児の自己免疫性肝疾患
梅津 守一郎
1
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
キーワード:
移行期
,
原発性硬化性胆管炎
,
自己免疫性肝炎
,
移行期医療
,
肝移植
Keyword:
移行期
,
原発性硬化性胆管炎
,
自己免疫性肝炎
,
移行期医療
,
肝移植
pp.1291-1295
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003200
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
小児期発症の自己免疫性肝疾患(AILD)には自己免疫性肝炎(AIH),原発性硬化性胆管炎(PSC)がある.小児期発症のAILDと成人発症の異同については,各疾患そのものは成人発症と差異はないが,PSC-AIHオーバーラップおよび胆道像で異常をとらえられないsmall duct PSCに関して小児AILDでは注意が必要である.そのため,診断に際して肝生検の重要性が成人診療よりも高い.そのほか,小児のAILDに関する問題点として,小児に特化した診断基準,治療,PSC移植後再発,移行期医療が挙げられる.
Copyright © 2024, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.