特集 クリニックで診る小児膠原病・炎症性疾患
7.免疫抑制薬,生物学的製剤治療中の児のクリニックでの診療に関する注意点
岩田 直美
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1あいち小児保健医療総合センター感染免疫科
キーワード:
小児
,
膠原病
,
炎症性疾患
,
免疫抑制薬
,
生物学的製剤
Keyword:
小児
,
膠原病
,
炎症性疾患
,
免疫抑制薬
,
生物学的製剤
pp.267-273
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000795
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治療の進歩により重症な疾患をもつ子どもたちが,住み慣れた地域で日常生活を過ごせるようになった.安全な療養生活には,かかりつけ医と専門医との連携が不可欠であり,免疫抑制薬や生物学的製剤使用中の注意点を把握しておくことは重要である.とくに小児期は感染症の罹患が多く,免疫抑制薬や生物学的製剤を使用中は,感染症の重症化に注意が必要である.生物学的製剤は見かけ上の炎症症状が軽微となる感染症のマスキング効果を有する.水痘は重症化の危険があるため,罹患時は原疾患の診療医と連絡を取るのが望ましい.その他,免疫抑制薬や生物学的製剤を使用中の小児膠原病,炎症性疾患患児がクリニックを受診した際の注意点について概説する.
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