最近の外国業績より
消化器
日本医科大学小児科学教室
pp.1851-1854
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000685
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目的:原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis:PSC)は炎症性腸疾患,とくに潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)を合併することが多い.PSCの診断には胆道造影が必須であり,基本的に内視鏡的胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP)を行って診断する.しかしERCPでは膵炎を合併する危険性もあり,磁気共鳴胆管膵管造影検査(magnetic resonance cholangiopancreatography:MRCP)を用いることもあるが小児では解像度が低く,感度は81~86%と十分ではない.また低年齢では鎮静を必要とする.そのため,PSC診断のための非侵襲的なバイオマーカーの開発が求められている.
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