連載 [最近の外国業績より]
消化器
日本医科大学小児科学教室
pp.1713-1716
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001115
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
背景:小児急性虫垂炎の約3分の1は壊疽や穿孔を伴う複雑性虫垂炎で,致死度や医療コストも高い.しかし成因が不明で,緊急手術となる危険因子も不明である.今まで複雑性虫垂炎はヘルパーT細胞のTH1/TH17との関係,単純性虫垂炎はTH2依存性免疫応答との関係が示されている.TH2反応とIgE依存性アレルギーの関連性から,アレルギー患児では虫垂炎が複雑化するリスクは低いと仮定できるが,この関連性を調査した研究はない.そこで著者らはIgE依存性アレルギーが複雑性虫垂炎の低リスクと相関するかを検討した.
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.