特集 発達障害―小児科での具体的な診かたと多職種連携
3.発達性協調運動障害への対応
-―動作ピラミッド法による生活動作の評価と指導プログラム
笹田 哲
1
1神奈川県立保健福祉大学大学院 保健福祉学研究科
キーワード:
発達性協調運動障害
,
動作ピラミッド法
,
生活動作
,
評価
,
指導
Keyword:
発達性協調運動障害
,
動作ピラミッド法
,
生活動作
,
評価
,
指導
pp.835-842
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000475
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発達性協調運動障害のある児に対して,できない動作を繰り返す指導だけでは技能習得につながらないことが多く,自己効力感も低下してしまう.その児の能力に適したプログラムを立案するために動作ピラミッド法による評価を概説した.動きのピラミッド構造は4段階から構成される.第1段階は姿勢である.第2段階は両手の操作に焦点をあてている.第3段階は,手や物などを見る動きと口の動きである.第4段階は,注意,やり方を考える,意欲等が含まれる.本稿の最後に食事,書字,体育に課題のある3名の発達性協調運動障害児を取り上げ,動作ピラミッド法で問題点を抽出し,具体的な指導プログラムを示した.
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