特集 発達障害―小児科での具体的な診かたと多職種連携
2.思春期以降の発達障害の診断と管理
曽根 翠
1
1東京都立東大和療育センター小児科
キーワード:
進学
,
就労
,
ストレス
,
性
,
男女交際
Keyword:
進学
,
就労
,
ストレス
,
性
,
男女交際
pp.827-834
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000474
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小児期に発達障害と診断された患者全員が,発達障害をもったまま思春期・成人期を迎える.発達障害に関する認知度は上がったが,発達障がい児(者)が学校や職場等で能力を発揮できる環境の整備は進んでおらず,ストレスから二次障害を合併しやすい.また,この時期に診断を求めて受診する人々は,初診時すでに生きづらさをもっている場合が多い.こうしたストレスに早期に気づき,その原因を除去することは非常に重要である.本稿では,思春期から成人期を4つに分け,それぞれの時期で発達障がい児(者)がつまずきやすい問題と対策を,ストレスを中心に述べた.また,この時期に身につけさせたい性と男女交際の知識も述べた.
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