Japanese
English
症例報告
立位での自由描画活動が書字動作に及ぼす影響—自閉症スペクトラム障害児にみた写字動作練習の1例
The effects of free drawing activities in the Standing Position on Writing Movements: An example of copying and writing practice in a child with autism spectrum disorder
笹村 聡
1
,
稲田 勤
1
,
篠田 かおり
1
,
清水 一
1
Satoshi Sasamura
1
,
Tsutomu Inada
1
,
Kaori Shinoda
1
,
Hajime Shimizu
1
1高知リハビリテーション専門職大学
キーワード:
書字動作
,
発達性協調運動障害
,
運動解析
Keyword:
書字動作
,
発達性協調運動障害
,
運動解析
pp.425-429
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203354
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Abstract:発達障害による書字困難は,易疲労性や学業困難といった二次的な心理・精神障害を随伴しやすい.自閉症スペクトラム障害児で運動協調性障害が顕著にみられる就学前児童に対し,写字課題直前に実施した立位での自由描画活動による筆記動作改善を試みた.方法は,単純に写字課題を行ったときと,立位自由描画活動を実施した後の写字課題における①写字の所要時間,②誤動作数,③写字動作時の肩・肘・手関節運動角度を比較した.その結果,立位自由描画後の写字遂行の一部の機能に変化を認めた.しかし,今後の一般化のためには,適切な研究方法の選択ならびに事例数や抽出の工夫をすべきことが確認できた.
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