Japanese
English
研究
発達性協調運動障害児の発音の特徴
Characteristic of the pronunciation of Japanese children with developmental coordination disorder
小枝 周平
1
,
定島 遥南
2
,
三上 美咲
1
,
佐藤 ちひろ
1
,
斉藤 まなぶ
1
,
山田 順子
1
Shuhei Koeda
1
,
Haruna Jojima
2
,
Misaki Mikami
1
,
Chiro Sato
1
,
Manabu Saito
1
,
Junko Yamada
1
1弘前大学大学院
2社会福祉法人あーるど
キーワード:
発達性協調運動障害
,
発音
,
協調運動
Keyword:
発達性協調運動障害
,
発音
,
協調運動
pp.1005-1011
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203111
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Abstract:発達性協調運動障害(DCD)児の日本語の発音の特徴を明らかにすることを目的に,日本語が母国語である定型発達(TD)児53名とDCD児15名を対象に,日本語の単語の発音を比較した.その結果,TD群と比較して,DCD群で音節の置換が認められた人数が有意に多かった単語は,「(ロ)ボット」,「おきゃく(さ)ん」,「(ぞ)うさん」であり,「(ロ)ボット」は「(ド)ボット」や「(レ)ボット」,「おきゃく(さ)ん」は「おきゃく(しゃ)ん」,「(ぞ)うさん」は「(ど)うさん」や「(じょ)うさん」と発音されていた.この結果から,舌の位置や口唇の形の調整,舌の位置の微細な調整,構音器官の力のコントロールが不十分であることがDCD児の発音に影響を及ぼしている可能性が示唆された.
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