特集 思春期を診る!
Ⅲ章 移行期医療をふまえた診療の仕方─これを診ておこう・やっておこう
31 神経疾患
遠藤 文香
1
F. Endoh
1
1岡山大学病院小児神経科
キーワード:
てんかん
,
重症心身障害児(者)
,
移行期医療
Keyword:
てんかん
,
重症心身障害児(者)
,
移行期医療
pp.705-711
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000453
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小児の神経疾患は病変・病態が多臓器に及び,知的障害,発達障害の合併が多いなどの問題から成人診療科への移行が難しい領域である.本稿ではてんかん,重度心身障害を取り上げた.てんかんは神経疾患のなかでは有病率が高く,身近な疾患であり,また併存障害がないもしくは軽い症例では成人診療科への移行が十分に可能である.てんかんの診療において,「将来にむけて」をテーマに学童期・思春期における対応,治療方針,将来の問題として運転免許取得や妊娠について詳しく述べる.重度心身障害児では呼吸器や消化器の問題が年齢とともに顕在化することがあり,重症心身障害によくみられる合併症について述べる.
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