特集 思春期を診る!
Ⅲ章 移行期医療をふまえた診療の仕方─これを診ておこう・やっておこう
30 内分泌疾患
堀川 玲子
1
R. Horikawa
1
1国立研究開発法人国立成育医療研究センター内分泌代謝科
キーワード:
二次性徴
,
性ホルモン
,
性腺刺激ホルモン
,
成長ホルモン
,
成長スパート
Keyword:
二次性徴
,
性ホルモン
,
性腺刺激ホルモン
,
成長ホルモン
,
成長スパート
pp.695-703
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000452
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思春期は小児期から成人期への橋渡しの時期である.思春期における身体の変化,すなわち二次性徴は内分泌環境の変化によって起こり,成人期の内分泌環境に達することで完了する.思春期の内分泌環境の変化はダイナミックであり,この内分泌環境の変化は脳の成熟,すなわち精神的な成熟にも関連する.このような身体環境の変化に合わせて,投薬量も小児期から思春期にかけての増量と思春期から成人にかけて一部ホルモン剤での減量,投薬内容の変化を適宜行っていく.これらの変化の期間は9歳頃から15~16歳頃となるので,この期間を身体的にも精神的にも,より生理的な環境で過ごせるように留意する必要がある.
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