Japanese
English
特集 療育/小児リハビリテーション
現状と課題
Present condition and problem
小沢 浩
1
Hiroshi Ozawa
1
1島田療育センターはちおうじ
1Shimada Ryoiku Center Hachiouji
キーワード:
在宅医療
,
重症心身障害児(者)
,
医療的ケア
,
発達障害
,
多職種連携
Keyword:
在宅医療
,
重症心身障害児(者)
,
医療的ケア
,
発達障害
,
多職種連携
pp.755-760
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200700
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ハイリスク新生児の増加と在宅医療の増加
わが国の出生数は低下傾向にあるが,低出生体重児の出生率は上昇し,その出生数も増加している.また不妊治療の普及とともに多胎の割合も増加し.多胎児における低出生体重児の割合も高く,現在その73%が低出生体重児として出生し,8.5%が体重1,500g未満の極低出生体重児である1).出産年齢の高齢化も低出生体重児の増加と切り離せない問題であり,一部の染色体異常は母体の年齢の増加とともに発生率が上昇することが知られている.
そのため,新生児集中治療室(neonatal intensive care unit;NICU)の長期入院児が増加してきたため,厚生労働省は,2010年度には,NICUに長期入院している小児の在宅への移行促進のための対策を打ち出し,2008年より1年以上NICUに長期入院する児は減少を示し,人工呼吸器をつけたまま生後1年以内にNICUから在宅へ移行する児が増加している2)(図1).そのため,在宅でリハビリテーションが必要な児も増加し,病院だけでなく,訪問リハビリテーションの必要性も増加している.
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