Japanese
English
【資料】
1. 重症心身障害児(者)の便秘とその処置に対する看護師の判断
Clinical Judgment on Constipation by Nurses Working at the Facility for People with Severe Motor and Intellectual Disabilities
浅井 直子
1
,
中瀬 雄大
2
,
小野 聡子
2
,
長崎 恵美子
2
,
伊東 美佐江
3
Naoko Asai
1
,
Yudai Nakase
2
,
Satoko Ono
2
,
Emiko Nagasaki
2
,
Misae Ito
3
1千里金蘭大学看護学部
2川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
3山口大学大学院医学系研究科
1Senri Kinran University Faculty of Nursing
2Department of Nursing, Faculty of Medical Welfare, Kawasaki University of Medical Welfare
3Yamaguchi University Graduate School of Medicine
キーワード:
便秘
,
重症心身障害児(者)
,
看護師の判断
,
包括的指示
Keyword:
便秘
,
重症心身障害児(者)
,
看護師の判断
,
包括的指示
pp.4-11
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200038
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重症心身障害児(者)の施設に勤務する看護師が,重症心身障害児(者)の便秘とその後の処置を判断する特徴を明らかにすることを目的とした.重症心身障害児(者)施設に5年以上勤務する看護師10名を対象に,半構成的面接調査を行い質的帰納的に分析した.その結果,【排出障害のある重症心身障害児(者)を理解する】【個人の特異性から判断する】【判断がつかないことがある】【徴候で処置を判断する】【包括的指示で対応可能か判断する】の5つのカテゴリーが生成された.重症心身障害児(者)は症状を訴えることが難しく,看護師は客観的データをもとに便秘を判断することに困難を感じていた.また,重症心身障害児(者)個人の特異性や,看護師個々の知識や経験の違いもあり,それゆえに包括的指示に従い処置を行っていた.看護師が適切に便秘を判断し,その人に合った処置を行うためには重症心身障害児(者)に適した指標を追究していく必要がある.
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